日本文化に触れる
葬儀と初七日法要をまとめて行ったので、当面残っているのは再来月の四十九日法要だけになったが、我が家にはお墓がないので、墓探しもしなければならなかった。病院に入院している時から、既にお墓のことは頭の片隅にあったのだが、まだ先のことだろうと思っていたのでそれほど真剣には考えていなかった。
さて、新たに墓をつくるとなって、いろいろと調べてみるとそれほど多くの選択肢がないことが分かった。つまりお寺の檀家となってお寺の敷地に作るか、霊園に作るかのどちらかの選択肢しかないのだ。では、どちらにするのか?実はあまり深く考えるまでもなかった。もともと俄(にわか)仏教の我が家にしてみたら、お寺の檀家になるのは恐れ多いので、霊園に作る以外に選択肢はないのだった。故人を偲ぶことはあっても、死後の世界を信じていないので、日本の仏教文化に触れるくらいの感覚しかないのだ。子供の頃はお彼岸やお盆にいなかの先祖代々のお墓参りをしたが、大人になってからは久しくしていなかったので、我が家にも毎年日本文化に触れる機会が訪れたのだ。これは子供の教育にとっても良いだろう。
ところで、お墓というと田舎などではたんぼのあぜ道や屋敷の敷地内に建っているが、これは現在埋葬許可がおりないので作ることができなくなっている。行政で決められたところにしか入れなくなっているのだ。鎌倉時代に町中に墓があふれてきたので当時の幕府は市街地に墓を作ることを禁止した。その結果として、山に横穴を掘って墓にしたのがやぐらの始まりと言われているが、今も昔も似たようなところがあるなあと感心してしまった。 |